最後の夏休み、八ヶ岳へ・その1

今年の夏休みは計画的に採れなかったナァ。

受験生の長男、部活にフルパワーの次男etc.. まぁイロイロと事情が重なっちゃってるんだから仕方が無いもんね。毎年恒例の海水浴へ家族みんなで行けただけでもヨシとしとくべきかな。

そんなこんなで今年は8月最終週の時点で夏期休暇が1日分在庫中...

ま、だいたいそんな事になるであろうとは予想していたので、その在庫消化には計画的にアテをつけといた。9月に入っちゃうともう夏休みとは呼べないけどね。

子供を通じた10年来のパパ友であるイガパパさんに『小屋泊まりで八ヶ岳歩こうヨ』と誘われたのは6月くらいだった気がする。どうせなら山も小屋も空いてる平日にしようと言うことで、恐らく余るであろう1日分の『最後の夏休み』をその日に当てた。

ん?
こうして考えると計画的な夏休みになってる...??
冒頭の一行はナシかw



木曜(9/12)の夜はちょっと残業。
帰宅して夕飯と風呂を済ませた直後、イガパパさんがお迎えに。
某所へ移動して車中泊。明日からの無事を祈って乾杯など。



夜明けとともに、登山口まで移動。ちょっと寝坊したケドね...(汗
おぉ、これから登る山々の方から後光が射してるようだ。



薄暗い朝の山麓という事もあり、駐めるつもりの駐車場が良く判らない...(*_*;)。ココでダラダラやってるとこの後の行程に支障が出るので、やむなく当初の予定よりもかなり手前と思われる場所にクルマを置く事にした。



そうそう、登山計画書はちゃんと提出しておこう。
この時点で既に計画書通りに進行してないんだけどねw



そんじゃワタシも身支度をチェックして....と、アレ?!
ガーン!... ウエストベルトがビチャビチャに濡れてら...



途中で立ち寄ったコンビニでは2.5リットル分の水を購入。ザックに仕込んだハイドレーション(袋にホースが付いててチューチューするヤツ)にこの水を全て詰めてから歩き始めた....ら! ウエストベルトが濡れてる....ナニコレ?。
歩いてザックが揺れる度、胸に固定したその“チューチューする部分”から水がピューっと噴き出す事に気が付いた。ジーッと睨んで水漏れ箇所を探すと、なんとバイトバルブ(飲み口)がヒビ割れているという驚愕の事実が発覚。しかし水漏れを止める策はなく、ただボタボタとだらしなく漏れる水を胸~腰で受けながら歩く続けるのみ。こんな山奥までク●シアンが来てくれるとも思えないしw。



林道を歩き続けることおよそ1時間。
当初クルマを駐めるハズだったのはこの小屋のさらに奥。
つまり、軽く1時間は余計に歩く事になったと言うワケ(シクシク。



ピューっと水芸を披露しながら歩くオヤヂを...
とても綺麗なコスモスたちが励ましてくれますw



天気ヨシ、体調ヨシ、気温も快適。
川が赤いのは、この先(上流)にある鉱泉の影響かな。



赤岳鉱泉。いつかはソロテント買ってココへ来たい。
ココの水場でたっぷり水補給するつもりで来たんだけど...


持参したボトル2本と水芸披露中wのハイドレーションの容量は計4リットルちょっと。この鉱泉の水場でその4リットル分をめいっぱい補給させて貰うつもりでココまで来た。だがしかし、駄菓子菓子...
例のピューッてやつのせいで、歩いている間にどうやらかなりの量の水を地球へお返ししてるっぽい(T.T)。正確に測ったワケじゃないんだけど、2時間くらい歩いたあとで確認すると350mlくらい失ってるみたいで...(ムムム

ザックの中を巧く整理して、他の荷物がハイドレーションを圧迫しないようにすれば派手な水芸にはならないみたいなんだけど、この先ずーっと水場がない山道をポタポタ垂らしながら歩き続けるのは精神衛生上良くないもんね、困ったゼ。



そういうワケで、水分摂取はなるべく我慢です(あんまり良くないけど)
涼しい風が山肌を撫で続けてるのがせめてもの救いか。



でもスポーツ羊羹で塩分摂取は積極的にねw
こんなの食べたら余計に水が欲しくなるっつーのw



ひたすら登って.... ようやく念願の稜線が向こうに見えた!。
左へ登り続けると、グルッと回ってやがてあそこへ出る。



これから歩く長い稜線に思いを馳せるイガパパさん。
そろそろ森林限界だね。



画像真ん中、ちょっと雲を被ってるのが赤岳。
今日はあの山頂にある山荘で1泊するのさ。



この上級コースの急斜面を直滑降で...って降りちゃダメよw
まずは硫黄岳からやっつけないとね。



こういう場所に立って撮ってもらうのが好きな男なんだw
撮ってるこっちがヒヤヒヤするよ。



『せっかくだから立ってみなよ』 と言うけどさ...
ダメだ、膝も顔も笑っちゃうw



フッ、燃え尽きたぜ...
こういう時は寝るに限るwww



もうね、なんつーか。
見るのも怖くて近づいて撮れません(汗


もしかして急性高所恐怖症になっちゃったのかなァ...
高層ビルやタワーなんかじゃナンとも無かったんだけど...


予定通り、硫黄岳でお待ちかねの昼食です。
栗おこわとチョッパヤも旨いけど、空気も景色も超ウマい!



進行方向とは逆にそびえる根石岳&天狗岳。
今度はあっちへ...などと思い耽りながら啜る珈琲はウマし。



目指す赤岳が目の高さに見えてゴキゲンw
これからが険しいんだけどねw



標高2700m。急に空気が冷えてきた。
道の途中にちょっと見える青い屋根は硫黄岳山荘。



切り立った岩がゴロゴロの稜線。
汗ばむカラダが雲に包まれるとキモチイイのです。



ドーンとせり出す大同心。クライミングで有名らしい(ヒエ~@_@;
イガパパ氏はやっぱりココでも『あそこへ立ちたい』と...(汗



さぁ段々と険しくなってきたぞ。
しがみつきながら来た道を振り返ると....



こんなカンジ。
んで、ココを越えた向こう側は....



またもやクサリ場。
薄い稜線の両側にクサリが打ってあるのです。



ハシゴもあるでよ。
出初式のマネでも....する余裕は無いですw



横岳山頂に到着!。あまり眺望はよろしくないけど。
目の前に迫った赤岳にはやる心が抑えきれず、すぐ出発w



ガレ下り&ガレ登りの繰り返し。
目指す赤岳は雲の中。



山荘が見えてきた!..が、コレは赤岳天望荘。
我々が泊まるのはココじゃない。更に先、更に
上で白く包まれている頂上山荘まで歩きます。



天望荘で一度足を止めて小休止。
この天望荘から、頂上山荘のある赤岳頂上までの急登は『アタック』と呼んでも間違いないほどの場所。天望荘から見上げて頂上山荘が確認できるぐらいの距離だけど、ここまで良いペースで歩いてきたせいか2人ともちょっとスタミナが切れかけてます..w。
『もしもし... 予定より30分ほど遅れます』
頂上山荘にちょっと遅くなる旨の連絡を入れ、チョコレートやアミノ酸を口に放り込んでから山頂へのアタック開始。



『山荘でビールは絶対に飲むよねぇ~』
『持ってきた日本酒はいつ飲む~?』
『余ってるオニギリもツマミになるなぁ』
こんな会話だって登り続ける大事なモチベーションですwww



予定時刻より15分遅れで山荘に到着。9時間半くらい歩いたのかな。
登山開始時に1時間40分ほどあった遅れは、山荘到着時には30分ほどに縮まってた。良くガンバリましたね!と自分で自分を褒めてあげますw。

我々の夕食割り当て時刻は到着して間もなく。
1等三角点のある赤岳山頂はこの山荘から100mほど離れてるんだけど、荷解きや着替えを済ませないとバタバタの夕食になりそうなので、『本当の赤岳登頂』は明日にお預け。



さぁ、夕食だ!飲むぞ~(←違うだろw
生ビールは800円。大事にチビチビと飲んでる目の前で...
なんとイガパパはキューッと、ゴクゴクッと一気にw



消灯時刻の20時ギリギリまで食堂で反省会。
途中で買った地元の酒御柱で乾杯!。
ホントにオニギリがツマミですwww




程よい疲れとホロ酔いが相まって上下の瞼は自然と閉じ.... るもんかと思ってたけど、全然ダメ。歩いてきた道のりや見えた景色を思い出したら興奮して全然眠れない。しかもハラが減ってくるしw。

1日目、おわり。



【本日のMEMO】
普段は25時就寝のオッサンに、20時消灯はツラいです。



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