消えたゴール 見えてきたゴール
とうとうこの日がやってきた。
なんとなく分かってたつもりだったけど、やっぱり短いね。
『中学校の部活へ進んで、都大会に出たいです』
2013年3月。地元小学校のジュニアサッカーチーム卒団を前にして、次男ユウトは恩師たちに向かってそう言った。合格する自信があるかどうかは別として、いくつかのクラブチームのセレクションを受けてみる事も勧めてみたけど、本人は部活にしか興味が無いらしくて、中学入学の2ヶ月前くらいから入部を指折り数えてたほど。2学年上の長男とも数ヶ月間は一緒に蹴れるし、ジュニアチームでよくしてくれた数名の先輩たちがいるって言うのも理由として小さくなかった。
小学生ラストゲームの日
4号ボールの小ささが懐かしいねェ
≪1年生≫
部活入部後初の公式大会
楽しくて仕方なかったらしい
本人が待ちに待ってた市民大会
トレセン仲間や巧い先輩達もいる強豪クラブとの対戦が実現
≪2年生≫
都大会へのキップまであと1つ! 3年生と一緒に行きたい!
しかし.. 涙の敗退と同時に3年生は引退
来年は俺達の力で!!..と胸に刻む
尊敬する大好きな先輩からキャプテンマークを引き継いだ
この頃は足の怪我に悩まされた事が多かったな
≪3年生≫
中学部活とは言え、思ってたよりも試合数が多かった。
「その辺のクラブチームより確実に多いよ」
保護者の誰かが言ってたけど、確かにそうかも。
顧問先生たちの計らいも相当あったハズ。
感謝、カンシャです。
話はグッと最近に寄って先週末
↑↑↑の「都大会まであとひとつ!」から1年
都大会出場を掛けたブロック決勝トーナメント準々決勝
昨年の悔しさを背負って同じ場所へ戻って来た次男たち
相手は昨年先輩たちを引退させたあの強豪校
相手にとって不足は無い
昨年と同じ対戦カードが1回戦早く再現
勝てばベスト4進出
昨年の「あとひとつ!」の状態に
そして...
負けたらそこで引退
色んな意味で「負けられない戦い」
↑↑↑の「都大会まであとひとつ!」から1年
都大会出場を掛けたブロック決勝トーナメント準々決勝
昨年の悔しさを背負って同じ場所へ戻って来た次男たち
相手は昨年先輩たちを引退させたあの強豪校
相手にとって不足は無い
昨年と同じ対戦カードが1回戦早く再現
勝てばベスト4進出
昨年の「あとひとつ!」の状態に
そして...
負けたらそこで引退
色んな意味で「負けられない戦い」
試合中、同時にそして交互に、押し寄せる
「もっとサッカーしたい」 という気持ちと
「これが最後になるかも」 という気持ち
ピッチの中も外も
応援するサポーターたちも
次の試合を待ってる他校の選手たちも...
「先輩たちが借りたモノを返すつもりで。」 とユウトは言う
後半残り15分で3-1の大善戦
彼らに関わる誰もが彼らの勝利を確信した
悔しさを忘れずに頑張って来た甲斐があった
今日のユニフォーム洗濯は明日の準決勝の為に!
みんな笑顔だった
しかし...
油断が招いた単調なミスを重ね、そこから3失点
勝負の厳しい現実はカワイイ中学生にも容赦なし
ファイナルスコア 3-4
準々決勝で敗退
へたり込み、やっとの力でボトルに手を伸ばす
汗と涙に水分補給が追い付かない
ひたすら泣いた
ただただ泣きました
子も親も先生も
ユウトってこんなに泣く事があるのか.. と驚いたりも
「都大会へ..」 の夢を果たせないまま、ユニフォームを脱ぐ事になったユウト。
ランドセルを降ろしたあの日から彼の中心に、でも凄く遠い場所にあるのを知りながらもずっと思い描き続けていたゴールはこの日、静かに消えた。
「夢は見るのではなく叶えるもの。叶えられなくても叶える為の努力そのものが夢。」 とはある舞台女優の名言。親バカと笑われるのを覚悟で言わせて貰えば、彼は充分に夢を見たんだと思う。果たせなかったと言うだけで..ね。
2015年 7月4日
サッカー部引退
ひとつの大きなゴールが消えて...
次の大きなゴールが見え始めてきた
「高校受験」
大きいけど間口がタイトで厳しいゴールだね(汗
そしてそのすぐ先には高校サッカーという更なるゴール
そのゴールへ立ち向かうキミをもう少し応援させてください
か弱くも大きいその背中を
押せる権利はまだあると思うんです
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